〔2010年8月15日15時35分世界線変動率──1.130205%〕
8月半ば。暦の上ではすでに秋。
しかし、夏の残照はまだまだ地面を焼き焦がしていた。
この時期、秋葉原や中野や池袋、あるいは大阪の日本橋などを中心とした日本の伝統文化は、東京有明に一極集中する。あたかも聖地巡礼のように、その界隈の人たちが一同に集うのだ。
同人誌や自主制作CD、ゲームやフィギュアを頒布する者。それを必死に買いあさる者。そういったものには目もくれず、ただひたすらコスチュームプレイに興じる者。コスプレイヤーの写真を撮ることに命をかける者──巨大なホールの内外を覆い尽くしているのは、ただひたすらの混沌であった。
「ダルくーん! トゥットゥルー♪」
「ん? ‥‥うは! まゆ氏のコスktkr!」
橋田至がお目当ての同人誌を全て買い終え、ほくほくしながらコスプレ広場に出てくると、ちょうど広場にいた椎名まゆりに出くわした。
まゆりは、フリルのたくさんついた魔法少女の衣装に身を包んで、恥ずかしそうに立っている。
普段は衣装作りが主で、自分ではコスプレをしないのだが、今回は作品に登場する主要キャラを全てそろえたいと言われ、抵抗むなしく友人たちに押し切られたらしい。
「あんまりジロジロ見られると、まゆしぃ、ちょっとだけ恥ずかしいなー」
「恥ずかしがることなんてないじゃん? いつもメイクイーンでメイド服着てるんだし」
「メイクイーンのお洋服は、ちゃんとした仕事着だよ。こんなにスカート短くないし、肌も出てないし‥‥」
まゆりは、おへそが見えそうなくらい丈が短くて胸元も大きく開いているチューブトップと、極端なミニスカートのスソをさかんに気にしながら言った。
「いやいやいいよいいよ~。写真撮って、オカリンに見せなきゃ」
「あっ、それはダメだよぅ」
まゆりは、カメラを構えたダルから逃げようとした。
「大丈夫、ローアングルじゃ撮らないから」
「そういう問題じゃないから~」
「こらー、ダルさん! マユシィをあんまり困らせちゃだめだよ!」
「そうですよ。可愛そうです」
少し離れた場所で写真を撮ってもらっていたふたりのコスプレイヤーが、まゆりの危機を察してとんできた。ふたりとも、まゆりが着ているのと同じシリーズの魔法少女に扮している。
「ダルさんってば、相変わらずヘンタイなんだから!」
「ヘンタイじゃないよ、ヘンタイ紳士だよ。つーか、僕はただ、まゆ氏の可愛い写真をオカリンに見せてあげようと思っただけだし」
「オカリン? ああ、マユシィの彼氏ね」
「ふぇぇっ」
まゆりが目をまん丸にした。
「フブキちゃん、オカリンはまゆしぃの彼氏じゃ──」
「またまたぁ~」
「まゆりちゃん、赤くなってる‥‥」
「もー、カエデちゃんまで~!」
まゆりは、フリフリな魔法少女の姿で身もだえした。そうしていると、なんだかテレビ画面から本物の魔法少女が出てきたようで可愛い。
「おおっ、ピーチたんが次元の壁を超えて降臨なされた!」
ダルが鼻をフンフンと鳴らしつつ、シャッターをばしばし切った。
「わぁ! ダメだよダルくん。オカリンに見せちゃヤだからね~」
「はいはい。僕の個人的なコレクションにするから大丈夫だお」
「‥‥なんか余計にヘンタイっぽいよ、ダルさん」
フブキが呆れ返ったように言った。
ちなみにフブキというのはコスプレネームで、本名は中瀬克美という。
まゆりとは同じ学年だが、まゆりとは対照的に非常にボーイッシュで、どこか大人びて見える。下級生の女の子に友達以上の感情を持たれることも多いらしく、隠れファンクラブが存在するという噂だ。
男装コスプレをやらせれば、カメラ女子たちにぐるりと取り囲まれるほど完璧にハマるのだが、しかし本人はむしろ女の子っぽい衣装が好みで、そのギャップにいつも苦労しているのだそうだ。今も魔法少女の中では一番ボーイッシュなキャラを演じているが、本人的には金髪ツインテールのロリキャラに挑戦したかったらしい。
一方、もうひとりのコスプレ友達カエデは、まゆりやフブキよりも三歳年上の女子大生である。本名は来嶋かえで。本名をそのままコスプレネームに使っている。
フブキがボーイッシュなら、カエデは極めて女性的で、スリーサイズがまるでグラビアアイドルの公称値のように完璧に整っている。
大学では、ミスコンに出場するよう何度も説得されているというが、性格が引っ込み思案な上に「リア充っぽいイベントはなんだか怖い‥‥」という理由で断り続けているそうだ。
「さぁさぁ、フブキ氏とカエデ氏もまゆ氏の横に並んで。一緒に写真を──」
「だが断る」
「なんでだお~?」
「ダルさん、絶対にローアングルで撮るもん」
「だから、撮らないっつーの」
「信用できないし」
「ちぇー。フブキ氏の可愛い写真、欲しかったのになー」
「えっ? 可愛い?」
「うん。結婚を申し込んでもいいレベル」
「そ、そうかな」
フブキは、今日も朝から女の子たちに「カッコイイです」とばかり言われ続けて、実のところちょっと凹んでいた。なので、相手がヘンタイ紳士のダルであっても素直に嬉しかったらしい。
さささっとまゆりの横に並んで、いきなりポーズを取った。
「さ、マユシィもポーズ!」
「ええー?」
「フブキちゃんって、割と単純よね‥‥」
カエデが苦笑しつつ、自分もダルの構えるカメラのフレーム内に収まった。ダルがいきなり約束を反故にし、かなりローアングラーな感じでシャッターを切る。
もちろん三人に睨みつけられ、写真を消去させられたのは言うまでもない。
「あっと、いけない。そろそろ着替えなくちゃ」
ふと時計を見ると、もうすぐ四時。コスプレの終了時間である。
「マユシィ、カエデ、行こう?」
「更衣室、混んでるかなぁ~」
「この時間だもの。仕方ないわ‥‥」
三人は手荷物を持つと更衣室に向かう。まゆりがダルを振り返って、
「ねぇねぇ、ダルくん? まゆしぃたち、このあとカラオケでもどうかな~って思ってるんだけど‥‥」
「ついに僕のターン リア充爆発しろって言われるかもな」
「オカリンやルカくんも誘うよ?」
「なん、だと?」
「ダルさんは置いて行こうか、マユシィ? なんかヘンタイ紳士がうつりそう」
「そうだねぇ」
「うはー。フブキ氏もまゆ氏も容赦ねぇ」
「あはは」
まゆりとフブキは声をたてて笑った。
そんな三人を見て、カエデも「なんか漫才みたい‥‥」と笑む。
午後四時といっても暮れるには早い陽光の中、コミマ参加者たちは帰り支度を始めながら、今日一日の愉快だったことを語り合い、また、明日訪れるであろう楽しみに思いを馳せている。
ざわざわ、ざわざわ‥‥。
波打つ気持ちのいいさんざめき。そこにはまだ寂寥感などはない。コミマはあと二日も残っているのだから。
まゆりたちが着替えに行っている間、ダルは特にやることもなく、壁にもたれてケータイをいじっていた。
と──。
「あ!」
短い悲鳴のような声が聞こえたかと思うと、ダルの身体に誰かがぶつかってきた。同時に、柔らかい女の子の香りが鼻孔に届く。
「わ?」
ケータイをはね飛ばされそうになり、慌ててガードするダル。
せっかくの女の子の香りだが、ハスハスくんかくんかしている場合ではない。なかなか入手できない限定モデルのケータイで、これを買うために徹夜で整理券を手に入れたのだ。
「ご、ごめんなさいっ」
甘やかな色をした声がダルの胸元から聞こえた。
どうやら、更衣室に向かう人波に押された拍子に、コスプレ用のブーツのヒールが折れてバランスを崩してしまったらしい。
(可愛い子と偶然ぶつかるとか、これ、なんてギャルゲ?)
──いや、可愛い子と決まったわけじゃないけどな。
ダルは自分にツッコミを入れつつ、倒れてきたコスプレイヤーの身体を支えてやった。
彼女はピンクのウィッグがずれてしまったのか、手で必死におさえている。そのせいで顔がよく見えない。
(おっ。ラビたんだ)
まだ発売前のアイドル育成ゲーのヒロインで、当然、コスをしているレイヤーも少ない。しかし発売後は人気が出るだろうとダルは予想しており、なかなかいいところに目をつけたな、とひそかに感心した。
「あの、本当にごめんなさい」
ダルから離れた彼女は、深々と頭を下げた。
「怪我、ありませんか?」
「いや、うん、平気。君こそ大丈夫──」
ダルは、言葉を途中で飲み込んでしまった。
ウィッグを着け直したその人は、〝可愛い”なんてもんじゃなかったのである。
端正に整い凛とした目鼻立ちをしている。が、決して冷たい感じや近寄りがたい感じはしない。いわゆる〝天然ボケ”キャラのコスプレをしていることもあって、全体的にふんわりと優しい雰囲気に包まれているのだ。
碧みがかった真っ直ぐな眼が、ダルを見つめている。その視線も、美女にありがちな傲岸不遜なものではなく、とても人なつっこそうな光を浮かべて輝いていた。
(あれ‥‥?)
ダルは突然、不思議な感覚にとらわれた。
この人を──僕は知っている。
まるでデジャヴのような、ある種のもどかしさ。知っている気がするのに、どうしても思い出せない感覚。
脳裏に一瞬だけ人工衛星が浮かんだのは、いったいどういう意味なのだろうか。
「あの、どうかしました?」
「えっ ああ、ううん、なんでも‥‥ええっと‥‥」
ダルがしどろもどろになっていると、まゆりたちよりも一足早く着替え終わったらしいカエデが、更衣室から戻ってきた。そして、
「あらっ? ユキさん?」
ダルの前に立っているその人を見て、声をかけた。
「あー! 探してたんだよ、カエデちゃん!」
「ユキさん、コスは引退したはずじゃ‥‥」
「えへへ、ごめんなさい。無理でした」
「ですよねぇ‥‥」
「どういう意味かなぁ、それは?」
「だって‥‥」
「あの~?」
話に加われないダルが、ふたりの顔を交互に見ながら口を開く。
「ああ、ダルさん。紹介しますね。サークルの先輩で──」
「阿万音由季です。よろしく」
ダルに向かって、由季はもう一度頭をペコリと下げた。つられてダルもぎこちなく会釈を返す。
それから、えっ?となって、
「サークルの先輩? ってことは大学生なん?」
「四回生です。どうして?」
「いや、高校生かなと思ってたんで」
「えー、嬉しいなぁ」
由季は少し照れくさそうに笑った。その笑顔に一瞬でやられたダルは、口の中でなにやらモゴモゴ言ってから、また言葉を飲んでしまった。
「ねぇねぇ、ユキさん。これから私たちカラオケゴハンしに行くんですけど‥‥どうですか?」
「いいの?」
「もちろんです。ねぇ、ダルさん‥‥?」
「あ、うん」
「じゃあ、ご一緒しちゃおっかな」
由季は、片方のヒールが折れたブーツをためらいもなく脱いでしまうと、無造作に手で持った。そして、裸足のまま「急いで着替えてくるね」と言って、更衣室の方へと消えていった。
見かけによらないなんとも豪快な様子に、ダルは面食らってしまった。
「なんか、不思議な人だね」
「不思議な人ですよ」
カエデが楽しそうに口元をゆるめる。
ダルはそれきりなにも言わず、由季が消えた方向をぼんやりと眺めていた。
先ほどと同じように、いつかどこかで感じたようなデジャヴを覚えながら。
この時、ダルはまだ知らなかったのだ。
阿万音由季という名の女性が、この先、自分の人生に幾度も大きく関わってくるということを。
〔2010年8月17日21時53分世界線変動率──1.130205%〕
「お疲れ様でしたー」
そして、コミマ最終日の夜。
祭りの刻はあっという間に過ぎ去り、心地よい疲れと、終わってしまった夏を惜しむ気持ちとに満たされながら、参加者たちはめいめいの生活へ戻っていく。
まゆりもまた、交流のあるいくつかのコスプレサークルの人たちと合同で打ち上げパーティーをし、ちょうどお店から出てきたところであった。
「マユシィは、このまま帰るの? それともアキバ?」
「んー、どうしよう」
コスプレ衣装一式が入ったカートをガラゴロと引っ張りながら、まゆり、フブキ、カエデの三人組は有楽町の駅へ続く通りを歩きはじめた。コミマのあとは、この界隈で打ち上げをするのがまゆりたちの通例となっている。
「さすがのまゆしぃも疲れちゃったのです。今日はラボに行くの、よそうかな」
「〝彼”が寂しがるかも知れないけどね」
「も~。だからオカリンは違うってば~」
「あれ? 誰もオカリンさんだなんて言ってないよ?」
「はうっ‥‥」
真っ赤になったまゆりは、トレードマークの帽子をぎゅっと下げて顔を隠した。
つばの陰から、フブキを可愛く睨みつける。
「フブキちゃんって、イジワルさんだ」
「可愛い子は、ついついいじめたくなっちゃうのさ」
フブキは言って、まゆりの頭から帽子を取り上げた。
「あー」
まゆりのパサパサの黒髪が宙に舞った。炎天下の中、三日間ウィッグをずっとかぶっていたせいで、すっかり痛んでしまっているのだ。
「も~。フブキちゃん、返して~」
「マユシィの匂い。くんかくんか」
「‥‥フブキちゃん。なんかダルさんそっくりになってきたわね」
「なんですと」
カエデに指摘されて、フブキは大げさにショックを受けるポーズをしてみせた。
それからまゆりの正面に回ると、乱れた髪の毛を指ですいて直してやる。
「あはは、くすぐったいよぉ」
「いいから、おとなしくしてなさい」
フブキの指が、まゆりの黒髪をくしけずりながら優しく上下する。
「はい、これでよし」
髪を整え終わると、帽子をちょこんと頭に載せてやる。そして、
「ん~! マユシィってば、やっぱり可愛いよ~!」
いきなりまゆりに抱きついて、ほおずりを始めたのである。
「わぁー」
「マユシィ、好きだよー。大好きー」
「ちょ、ちょっと、フブキちゃ~ん?」
「このまま家に持って帰って、ずっとペロペロしたーい」
「まゆしぃ、それは困るよぅ」
「困ってもいいから、結婚してくれーっ」
「無理だってば~」
逃げようとするまゆりだが、フブキはその身体をなおも抱きしめ、キスの雨を降らせる勢いであった。
(‥‥?)
しかしカエデは、妙にはしゃいでいるフブキを見て怪訝な顔をした。
(なにかしら? フブキちゃん、様子が‥‥)
普段からテンションの高い子ではあるけれど‥‥今日はなんだか度が過ぎている気がする。
もしこれで彼女がお酒を飲める歳だったら、「酔ってるんだろう」で済むかも知れない。けれど、フブキやまゆりはまだその年齢に達していない。
夏の祭典が過ぎ去ってしまうのがあまりにも名残惜しいものだから、バカ騒ぎすることで、寂しさを紛らわそうとしているのだろうか?
(それとも、なにかあったのかな‥‥?)
カエデの心配をよそに、結局フブキは、駅に到着するまでまゆりにベタベタし続けた。
「はぁはぁ‥‥なんか疲れた」
「それは、まゆしぃのセリフだよー」
せっかく直してもらったのに結局クシャクシャになってしまった自分の髪の毛を、困ったようにためつすがめつ眺めるまゆり。
「ねぇ、マユシィ?」
「うん? なあに?」
「今度、また一緒にコスしようね?」
「ん~。まゆしぃは、やっぱり作る方がいいな~」
「それでもいいからさ、とにかく次のイベントもこの三人で参加しよ? ね?」
「もちろんだよ」
「約束だから」
「うんっ」
まゆりは微笑んで、それからふたりとは違う方向に足を向けた。
「それじゃあ、まゆしぃは有楽町線で帰りま~す」
「うん。またね」
「おやすみなさい、まゆりちゃん」
「トゥットゥル~♪」
彼女は小さく手を振りながら、地下鉄方向へと消えていった。
「‥‥‥‥」
フブキは、まゆりが見えなくなるまでじっと立って、その後ろ姿を見つめていた。いつの間にか眉根が切なそうに寄っている。
「‥‥フブキちゃん?」
「えっ? あ、ゴメン!」
「どうしたの‥‥?」
「ううん、なんでもない」
「‥‥なんでもなくないよ」
「‥‥‥‥」
「もしかして‥‥まゆりちゃんがどうかしたの?」
「‥‥‥‥」
「お願い。話して」
カエデにそう言われても、フブキはどうしようかとかなり迷っている様子だった。
口を開こうとしては、閉じ、また開き──を幾度も繰り返す。
しかし、ややあって‥‥黙っていることに耐えられなくなったのか、ポツリとそれを口にした。
「マユシィがね」
「うん」
「死んじゃうんだ」
「え‥‥っ?」
予期せぬ言葉にびっくりして、眼を見開くカエデ。
「なに? どういうこと?」
カエデに迫られて、フブキは激しい苦痛を感じているかのように顔をゆがめた。
「‥‥夢を、見るんだよ」
「夢‥‥?」
「ここ最近、毎日毎日──夢の中でマユシィが死んで、そのたびに私やカエデは泣いて泣いて、でもどうすることも出来なくて‥‥」
「‥‥‥‥」
「ゆうべ見た夢なんか、最悪だった。私たちの目の前で突然倒れて‥‥動かなくなっちゃった。冷たくなっていく身体をオカリンさんが抱いて、大きな声で叫んで‥‥」
ついにフブキは、泣き声になっていった。
「ねぇ、どうしちゃったんだろう、私? なんでこんな夢ばっかり?」
「お、落ち着いてフブキちゃん? たぶん疲れてるせいよ」
「そうかなぁ? そうなのかなぁ?」
「だって、まゆりちゃん、今日もすごく元気だったでしょう?」
カエデは、優しくフブキの肩を抱いた。
「‥‥だから、大丈夫」
「私、やだよ‥‥マユシィが死んだりしたら」
「そんなことありえないわ。絶対に」
「絶対に?」
「絶対よ」
「う、うん‥‥」
鼻をぐすぐすと鳴らすフブキ。気が強くて男の子っぽく見える彼女だが、実はかなり繊細な心を持っていることを、カエデはよく知っている。
「とにかく気のせいよ。そんな悪いこと、起きるはずがないでしょう?」
いたわるように、肩へ回した手にきゅっと力を込める。
フブキがかすれるような声で、「ゴメンね、変なこと言って」とつぶやくのが聞こえた。
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